店舗オープン準備1ヶ月間で簡単にサクッと導入。
「ラファブリック」×クラウドカメラ
ラファブリックはオーダーメイドでシャツやスーツを作れるサービス。採寸データをWEB上で管理するので、一度の採寸でだれもが手軽にオンラインで購入できるようになります。
ファクトリーダイレクト(工場との直接取引)にもこだわり、質の良い品を、適正価格でお客様に届けることを大切にしています。
(取材:2017年1月)
導入の決め手
- 初期費用が高くないこと
- 工事が不要で手軽に導入できること
導入目的
- 実店舗・オフィスの防犯・セキュリティとして
- 移設が容易で、ポップアップストアなど移動式の店舗に利用しやすいため
導入した結果
- 設置が簡単でよかった。店舗に限らずポップアップストアへの展開などを見込んでいる
INDEX
かんたん設置、初期費用の低さが導入の決め手に。
今回は、カスタムオーダーのファッション通販サイト「ラファブリック(LaFabric)」を運営する、株式会社ライフスタイルデザインの森 雄一郎さんにお話を伺いました。
「ラファブリック(LaFabric)」は、ECサイトからオーダーメイドのスーツやシャツを注文できるサービスです。
セーフィー対応カメラは、実店舗であるLaFabric Real Store渋谷店と、同じビル内のオフィスに導入されています。
一度店舗に訪れて採寸データを登録すれば、あとは何度でもECサイトからご自身の体型に合わせてスーツやシャツをオーダーすることが可能です。
森さんは2012年に株式会社ライフスタイルデザインを設立し、2014年にECサイト「ラファブリック」をオープン。2016年1月には初の実店舗である「LaFabric Real Store渋谷」を出店しました。
現在はこの店舗を拠点に、日本各地で期間限定の「ポップアップストア」の展開も行っています。
身体のサイズに合うスーツがない…という実体験から生まれた「ネットで買えるオーダーメイド」というアイデア。
大手アパレル企業や海外ブランドのコンサルティングを経た森さんは、個室も兼ね備えたシェアハウス「ソーシャルアパートメント」の運営企業に入社し、営業やマーケティング職を経験。その後は「メルカリ」に創業期から参画し、2012年4月にライフスタイルデザイン社を創業します。2014年2月には、完全カスタムオーダーメイドのスーツ・シャツを提供するECサイト「LaFabric(ラファブリック)」をリリースしました。
森さんは会社を設立してからECサイト「ラファブリック」をリリースするまでの約2年間の中で、ファッションの”ある課題”を解決したいと考えるようになります。
森さん:会社の設立後、さまざまな事業に手を出しましたが、なかなか軌道に乗らず、Web制作やマーケティングの受託事業を行っていました。海外から家電やスマホのアクセサリを輸入するビジネスで稼いでいた時期もあります。多少は稼げていたものの、これを続けているだけでは人々の生活を変える事業にはならないと思って。事業の種を探す中で、自分が好きなファッションで自分が抱えていた課題をITを活用し解決したいと思ったんです。
森さんがずっと抱えていたのは、「身体のサイズに合う服がない」という課題でした。
森さん:身体のサイズが大きく、一般のお店に売っている服ではサイズが合わないんです。色々なお店に行っても、ジャケットも、シャツも、スーツも合わない。ある日、友だちにオーダーメイドの洋服を勧められて購入してみて、自分の体にフィットしたスーツがこんなにも着心地がよく、快適で見た目もいいことに、すごく感動したんです。この感動を同じ悩みを抱える人にも届けたいと思って、ラファブリックのアイデアに辿り着きました。
森さんは大学在学中にパリコレクションなどのファッションショーを取材するために単身渡仏するなど、ファッションへの強い想いをずっと持っていました。その想いの原点は、中学生の頃までさかのぼるそう。
森さん:中学生の時に、母親が犬の散歩中に雑誌を拾って、家に持ち帰ってきたんです。それまで雑誌を全く読まない子どもだったのですが、雑誌にはかっこいい写真が載っていて、徐々にファッションに関心を持つようになったんです。
ECサービスから広がって実店舗・ポップアップストアを展開することに。
カスタムオーダーメイドのスーツをつくるには、お客さんの採寸データが必要になります。そのため、採寸をお客さん自らにやってもらったり、採寸のためにオフィスに来てもらったりしていたそう。ラファブリックのオーダーメイドスーツと親和性が高そうな企業の場合は、お昼休みなどにオフィスを訪問し、出張採寸も行っていました。
それから、2016年1月にオフィスを構えるビルの1Fに実店舗をオープンさせます。
採寸のためにお店を訪れるお客さんがいる一方で、ふらっと立ち寄ったお客さんがスーツを買ってくれることもあるのだそうです。
ECサイトから広がった実店舗は、新規顧客の獲得にも貢献しています。
そして現在、ラファブリックは、実店舗の他にも、日本各地で期間限定のポップアップストアを展開しています。こういった一時的な店舗をどの地域に出すか選ぶ際にも、ECサイトの知見が活きています。
森さん:「サイトを訪れる人がどこに住んでいるのか」アクセスデータをもとに分析し、その中で、ECサイトに訪れる人が多い地域に、ポップアップストアを展開しています。えば、横浜からのアクセスが多いとわかれば、横浜にポップアップストアを開きます。いきなり実店舗をつくると固定費がかかってしまうので、まずは期間限定の店舗を展開しています。
オープンまで、1ヶ月。「導入の手軽さ」を決め手にセーフィー対応のクラウドカメラを設置。
初めての実店舗運営で、お店の防犯面・セキュリティ面で不安があったと語る森さん。オフィスへの導入と同時に、オフィスが入居するビルの一階にオープンした「LaFabric Real Store渋谷」にも、セーフィー対応カメラを導入されました。
実店舗を立ち上げる際に、立ち上げを決意してからオープンまでなんと1ヶ月しかなかったそうです。その約1ヶ月間で、コンセプト、施工、内装と全てを行う必要がありました。その中でセーフィー対応カメラに決めたポイントを「導入の手軽さ」と森さんは語ります。
森さん:オフィスが入居するビルの1階が空いたので、そこに実店舗を構えることにしたんです。スタートアップが実店舗を持つのはコストになるので、なるべく初期費用がかからない防犯カメラ・監視カメラを選ぼうと思いました。そこで月額制で初期費用もそこまでかからないセーフィー対応カメラを導入することにしました。
森さんは今後のカメラの活用方法についても教えてくれました。
森さん:ポップアップストアを展開することが多いのですが、一般的な防犯カメラ・監視カメラは埋込み式で一度設置すると取り外しが難しいんです。なので、取り外しが可能なセーフィー対応カメラを活用しようと思っています。
最後に森さんは、自身がラファブリックを通じて解決したい業界の課題についても語ってくださいました。景気が良くないと言われるファッション業界、大手アパレルブランドが縮小する中で、挑戦者の少ない課題を指摘します。
森さん:挑戦のハードルがかつてない程に下がっているはずなのに、アパレル業界ではチャレンジャーがあまり出てきていません。BASEやSTORES.jpを使えばモノを簡単に販売できますし、セーフィーやSquareを使えば、初期費用も低く抑えることができます。ポップアップストアのような形式ならば、店舗自体もすぐ開設できます。このようなテクノロジーの力を活用して、ファッション業界の中から多くのチャレンジャーが出てくるように願っています。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2017年5月公開当時のものです。