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Withコロナ時代の「遠隔業務」には、ウェアラブルクラウドカメラが求められる。「Safie Pocket2」発表会レポート

広報/PR:鈴木 章子
イベントレポート

2020/07/10

7月1日、セーフィーはウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」の後継機モデル「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー」をリリースしました。その当日には新製品発表会を実施。Safie代表取締役社長の佐渡島隆平による「Safie Pocket2」の解説や、大手ゼネコン3社からゲストを招いたパネルディスカッションなど、当日の様子をレポートします。


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医療現場での二次感染を抑えることに貢献

第1部では、「遠隔業務を変えていくウェアラブルクラウドカメラ」と題して、佐渡島が「Safie Pocket2」を紹介しました。現在、新型コロナウイルスの感染拡大に際して、Safieは現場を変えるための取り組みを実施しています。

佐渡島「新型コロナウイルスによってさまざまな現場に甚大な影響がありました。わたしたちも新規カメラ出荷台数が半減するなどの影響をを受けていますが、これまでとは異なる新しい需要、新しいニーズが発掘されているのも事実です。それは遠隔業務へのニーズです」

佐渡島が例として挙げたのが、ダイヤモンド・プリンセス号での感染者を受け入れた聖マリアンナ医科大学病院のICU(集中治療室)へのカメラ導入です。遠隔での患者確認を実現し、医療従事者への二次感染を抑えることに貢献しました。

医療の現場を筆頭にテレワークやリモートワークなど「遠隔〇〇」のニーズが高まる一方、国土交通省が公開したテレワーク浸透率のデータによると、情報通信業ではテレワーク実施率が50%を超えるものの、製造業で20.5%、建設業で15.9%、運輸業で13.8%と他の業界では低い数字を記録しています。

遠隔業務の導入にあたり「ネットワーク環境がない」「デバイスを持ちながら作業ができない」「屋外の悪天候環境による影響」などが課題として挙げられており、現場で活用できるソリューションがこれまで存在しませんでした。

しかし、2019年に発売した「Safie Pocket」は750カ所を超える現場で1600台以上導入されており、新型コロナウイルスをきっかけに問い合わせが殺到。飛行機の管理や物流倉庫の遠隔監査、製造業の現場、インフラ点検、現金輸送警備など、さまざまなニーズが顕在化しました。特に土木・建設現場などの現場で働く方からいただいた改善要望を反映し、「Safie Pocket2」を開発した、と佐渡島は話します。

「Safie Pocket2」がもたらす、ニューノーマルな建設現場

「Safie Pocket2」は全重量155g(発表当時:現在160g)のコンパクトサイズながら、最大8時間連続稼働する大容量バッテリーとLTEを内蔵しているため、別電源やインターネット回線を用意する必要がありません。

通話機能も搭載しており、内蔵スピーカーで会話が可能。撮影した映像や会話はクラウドに過去30日間保存されるため、その期間中であればいつでも見返せます。また、カメラ本体にもクラウド録画データを80時間分ダウンロードできるため、過去の映像を見比べながらの現場作業も可能に。

さらに、映像撮影中にはスナップショットも撮影できるため、重要な場面を画像として残すことも可能です。IP67の防水・防塵性や2m以上の高さから落としても壊れない耐衝撃性など、建設・製造現場で難なく使用できるスペックを備えています。

「Safie Pocket2」は、すでに8000台以上のプレオーダーが決まっています。その数字からも、高いニーズがうかがえます。

佐渡島「現場に行けば、移動時間がかかります。建設現場で働く方から巡回できるのは1日に2カ所程度だと聞くのですが、『Safie Pocket2』を使ったニューノーマルな建設管理では、1日に40現場を遠隔で管理できるようになります。本社にいながら品質管理が可能になったり、生産性を20倍以上高めたりと、そのような時間の使い方が可能になるはずです」

発表会では、建設現場の安全巡回を遠隔臨場した事例や、ハウスメーカーでの遠隔品質検査の使用例などの映像を公開。非効率な現場臨場を減らし労災を未然に防げる点、現場経験の少ない新人社員に対して本部の経験者が遠隔から指示を出しながら品質管理・確認を行える点など、「Safie Pocket2」の有効性をお伝えしました。

さらに、Safieが提唱する建設管理のニューノーマルを体感してもらうべく、遠隔での工事・施工管理デモとして、離れた場所にいるSafie社員との中継も行い、高解像度のライブ映像や通話ラグのなさを披露しました。

働き方改革のための、新しいツール

第2部では、Safie アライアンス戦略室室長の小室秀明の司会のもと、株式会社大林組 土木本部 i-Conセンター 現場支援第一課課長 高橋寛氏、鹿島建設株式会社 土木管理本部 生産性推進部 担当部長 渕先弘一氏、大成建設株式会社 社長室情報企画部デジタル推進室 主任 中尾勇貴氏の3名をゲストに招いたパネルディスカッションを実施しました。

第1部に続いて佐渡島も参加し、大手ゼネコンでICT推進に努める方々に業界のリアルな声と、これからの建設現場のあり方について伺いました。

小室:本日のパネルディスカッションでは4つのテーマを用意しています。1つ目のテーマは「働き方改革について」。新型コロナウイルスの影響で働き方を変えざるを得ない状況にあるかと思いますが、ポストコロナ、アフターコロナを見据えたうえで、どのように改革していくのか、どのようなニューノーマルをつくっていくのか。皆さまの自己紹介と合わせて、建設現場のリアルな声をお伺いしたいと思っております。大林組の高橋さんはいかがでしょうか?

高橋:わたしたちi-Conセンターでは土木現場に対してICTのよろず相談所のような立場で業務を進めております。Safieのツールを社内標準品として扱っており、これからの土木現場には遠隔臨場が重要になるため、Safieのツールを積極的に活用していきたいと考えています。それに付随し、会議やイベント配信にも利用できるツールなので、そちらでも利用しています。ちなみに遠隔臨場のモデル現場でもSafieのカメラを使用していて、その様子が国土交通省の資料に掲載されているんです。

当初、建設業でのテレワークは難しいのではないかと考えていましたが、現場からテレワーク導入についての相談が多く寄せられるようになり、働き方の意識改革が進んでいるなと肌で感じています。また、いままで対面での会議や打ち合わせを前提に考えていましたが、ウェブでも十分だと考えられるようになりました。現場でも同様の考えが生まれたのは、急激な進歩だと思います。

出張に対する考え方も変わりましたね。いままでは「現場に伺ってなんぼ」と考えていた部分もあったのですが、出張が必要な場面と不要な場面の線引きを考える必要があるのかなと。

建設現場検査の仕組み改革についても、遠隔臨場がこれからのニューノーマルとしてわたしたち品質担保の方法に組み込まれていくのではないでしょうか。それに際して、「Safie Pocket2」のようなツールの進歩は大きなきっかけになると思います。

小室:これまでの当たり前が見直されていく過程で、ひとつの解決策として遠隔臨場が提示されているわけですね。大成建設の中尾さんはいかがでしょうか?

中尾:わたしが所属する社長室情報企画部デジタル推進室は今年1月にできたばかりで、建築と土木の部署出身の人間を集めて全社的にデジタル施策の推進に取り組んでいます。Safieのカメラを約250台導入し、遠隔臨場や安全パトロール、現場の進捗状況の確認などで使っています。現在、大成建設創業者の藤田伝三郎が建てた藤田美術館の建て替えを行っており、その建設過程を記録に残すべくSafieのカメラを使用してますね。

テレワーク導入に対する不安は、皆さんの共通認識だったと思います。わたしたちも一部の現場で実施し、遠隔分散で施工班ごとに朝礼を行ったり、打ち合わせ時間をずらしたりと、オンサイトでの作業に取り組んでいます。ほかにもシールドトンネルの場合は作業箇所が離れるため、トンネル内外で遠隔で打ち合わせを実施するなど、「Safie Pocket2」をはじめとしたさまざまなツールを活用し、業務に対応している現状です。

5G時代に建設現場はどう変わるか?

小室:2つ目のテーマである「建設・土木業界でのICT活用促進」についても伺わせてください。そもそもわたしたちが建設・土木業界に参入するきっかけになったのは、約5年前の鹿島建設さんからの提案でしたよね。

佐渡島:そうですね。最初は家庭用カメラのクラウドファンディングからスタートし、そのカメラの建設現場業務での転用を強く訴えてくださったのが鹿島建設の方々です。それまでは建設現場の実地検査・点検での活用ニーズに気づいておらず、その指摘を受けてから建設現場でのICTのあり方を考えるようになりました。鹿島建設さんとは一緒に泥まみれになりながら、長くお付き合いさせていただいてます。

渕先:ありがとうございます。鹿島建設の渕先と申します。わたしの所属している土木管理本部 生産性推進部は、現場の生産性向上に特化するべく2019年4月に発足した新しい部署です。Safieのカメラは現場のモニタリングや遠隔パトロールなどで使わせてもらっています。現在は固定カメラで約600台、ウェアラブルカメラで約200台導入しており、昨年10月に長野県千曲川の氾濫で水浸しになってしまった新幹線の復旧工事を行った際には、「Safie Pocket」を使用させてもらいました。

Safieのカメラを導入したおかげで、本社で現場の様子を見られるようになっています。クラウドに保存された30日間分の現場の映像データを見返すこともできるため、カメラありきの現場管理方法が確立してきたと思います。ほかにも、車両系建設機械すべてにドライブレコーダーを搭載するルールを設けているため、現在は一般販売されているドライブレコーダーを設置していますが、クラウドに映像を保存できる製品を活用していきたいと考えています。また、カメラ以外にも、写真管理ソフトや品質管理ソフト、工程管理ソフトや作業間の連絡調整管理ソフトなど、現場管理用ソフトをいくつか導入していますね。

小室:クラウド活用のためには、現場のネットワーク環境が影響する場面が多いかと思います。これから通信システムは5Gに移行しますが、通信技術の革新によって今後実現できること、実現したいことはありますか?

渕先:5Gなどに関連する通信環境施策については、非常に注力しています。5Gで言われる低遅延性や超高速通信、同時複数接続などの性質を用いると、建設機械の自動化や遠隔操作技術は相当進歩するだろうと考えています。現場ではすでにCIM(Construction Information Modeling)の活用は前提になっており、3DCIMデータに3Dスキャナーで計測した現状データを重ね合わせたりすることもできると思いますが、それだとデータ容量が重くなってしまいます。そのデータを遠隔で扱ったり、VRやARを組み込んでいったりするためには、高性能の通信機能・通信システムを使う必要があると思います。

小室:大林組の高橋さんも同様の施策を行っていると思うのですが、その詳細について伺えますか?

高橋:今年2月に、米スタートアップのストラクションサイト(StructionSite)が開発した現場管理システムを新たに導入しました。これはCIMデータや360度カメラで撮影した映像データなど時系列順に保存し、現場との比較を手軽にできる疑似ARのようなツールです。人口カバー率の低いエリアに5Gが普及するまでには時間がかかるかと思いますが、それらのデータに属性を付与して品質担保の証拠にする仕組みをつくれたらと考えているので、将来像を見つめながらいまできることに取り組んでいければと。

小室:高橋さんはSafieのカメラを会議やイベント配信でも使っていただいているとのことですが、どのように活用されているのですか?

高橋:トンネル工事で最後の貫通した瞬間を両方向から撮影し、ライブ配信したいという相談が現場からあったんですね。いままさにトンネル内部の通信環境の整備などに取り組んでいるところです。

佐渡島:あるお客さまは採用イベントで現場の様子や竣工式の様子をライブ配信されているそうです。建設現場の採用プレゼンテーションにも使えるかもしれませんね。

遠隔臨場をどのように施行するべきか?

小室:3つ目のテーマである「国交省より通達のあった『遠隔臨場』についてどう試行しているか」に移れればと思います。今年3月の通達以降、どのように施行していますか?

高橋:わたしたちは請負社として国土交通省などの発注者の方々から適宜検査を受けなくてはならず、これまでは現場に来られた監督官の方と一緒に確認していました。現場に行かずとも同程度のクオリティで検査ができるのであれば代替すべきということから、遠隔臨場を積極的に推進するようにとの通達でしたが、当初の基準に合致するデバイスがありませんでした。転送レートやビットレートが土木現場の通信環境にとってはハイスペックすぎたので、日建連を通じて国交省に対して意見を伝えて、基準が軟化して広く試行できる環境が整ったと思います。

佐渡島:新型コロナウイルスの影響ですぐに遠隔臨場しなければならないという危機対応ではあったかと思いますが、大容量の映像データをCIMを使って運べない、有線をベースにしているのではないかという課題や疑問がありました。各現場でのヒアリングや協議の結果、仕様が変更されることになり「Safie Pocket2」が適合する運びになりました。

渕先:わたしは日建連の委員も務めており、遠隔臨場検査についてはこれまでなんども国交省にプッシュしていました。これだけカメラの技術が進んでいるのであれば、遠隔臨場は実現できるはずですから。現場からもそのような要望が相当数あり、発注者側にも提案していたのですが、土木工事の監督技術審査では実地での確認が必要という規定があり、遠隔臨場を採用できない問題がありました。しかし、今回の遠隔臨場に関する規定により、遠隔臨場の採用は一気に進むのではないでしょうか。

中尾:2年ほど前にも自主検査で遠隔臨場をテストしたことがありましたが、手ブレや画素数などの面でさまざまな問題があり、当時はデバイスのスペックが追いついておらず実現に至りませんでした。「Safie Pocket2」のようなデバイスが出てきたことによって、これから一気に広がっていくと思います。

日本のAIプラットフォームをつくる

小室:最後に、皆様から「Safieに期待すること」について、一言ずつコメントを頂ければと思います。

高橋:鹿島建設さんが先陣を切ってSafieさんと関係を築いてくださり、わたしたちはそのおいしいところだけをいただいているようになっておりますが(笑)、これからも積極的な意見交換をしつつ、よりよい便利なツールを開発してもらえればと期待しています。

渕先:佐渡島さんはあまりアピールされていませんでしたが、「Safie Pocket2」にはGPS機能が付いています。ウェアラブルカメラで位置情報を取得できてカメラの現在地がわかると便利だという話はこれまで多くありました。「Safie Pocket2」のスナップショットには位置情報が付与されますが、カメラ自体にもGPS機能が付いてその現在地が地図上でわかるようになれば、緊急事態対応も素早くなるのではないかと期待しております。

中尾:ウェアラブルカメラに期待するのは、簡単な操作性や耐水・対防塵・対衝撃性です。「Safie Pocket2」では現場での使用が問題ない仕様になっているため、よいものだなと思っています。これから遠隔臨場が進展していくにあたり、鉄道会社や高速道路会社などもメンテナンスに使用していくことになるかと思います。それらの領域にも進展していただけると、話が進みやすくなるので期待しています。

佐渡島:皆様の声がわたしたちの開発に直結しています。現場の人たちの役に立ちたいですし、わたしたちがデータプラットフォームであることは建設現場にとっても重要だと考えております。リアルタイムの安全確認などの場面でデータを活用できますからね。皆さんと一緒に共通のインフラをつくり、そのうえで新しいテクノロジーを開発し、課題解決に向かって取り組めればと思います。日々の細かい修正から次の未来まで、日本のAIプラットフォームをつくっていければと思います。本日はどうもありがとうございました。


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