
自分が欲しいと思うものを徹底的に作り上げる。創業ストーリー Safie CEO 佐渡島隆平
2018/10/23
ソニーのものづくり
スピリッツを活かして、
自分たちのテクノロジーを
カタチにする。
Safie(セーフィー)が始まるきっかけとなったのは、代表の佐渡島の「自分が本当に欲しいものが世の中に無いなら、自分たちでつくる」という思いからです。そこで生まれたプロダクトが「QBiC CLOUD CC-1」です。
子供が生まれ、家を建てることにした佐渡島は、様々な防犯サービスについて調べました。
ライブも録画も手軽にスマホで見られる防犯カメラを探していたのです。
そこで防犯カメラを設置するには約60万もの初期費用がかかることを初めて知りました。
当時佐渡島は、映像解析技術を扱うソニーのグループ会社でCMOをしており、技術的な観点からも様々な「不」と言える事実を見つけます。
High Costコストが高い
Low
Convenience利便性が低い
Weak
Securityセキュリティが脆弱
このような、まるで一昔前のようなスペックの製品が、
当たり前に使われていることに、
映像の先端技術に日々触れていた佐渡島は驚きました。
本当に自分が欲しいものが無いと感じたのです。
自分たちの得意分野であるテクノロジーの力を活かしたら、全部解決できるのではないか。
それなら、自分たちでつくってみよう!と思い、手を伸ばせば肩を叩ける距離に座っていた下崎・森本に声をかけます。
「クラウド直結型・賢くなるカメラをつくってみたい。どう思う?」
2人は佐渡島の話を聞くとすぐに、「できますよ。プロトタイプつくってみましょう!」と返答しました。
それからプロトタイプの製作、独立と企業、ソニーグループから投資を受け、約半年というスピード開発を経て、我々のファーストロットは完成。
Safie(セーフィー)はクラウドファンディングで約800万円ものご支援をいただき、スタートしました。
セーフィーは、安全かつ利便性高く映像を配信するクラウドプラットフォームの開発を事業の柱としています。
カメラや関連機器の製造は行なっていません。
自分たちですべてをつくりあげる垂直統合型のサービスモデルより、ハードはハードの「プロであるメーカー」と、そしてソフトは、「あらゆる開発者・企業」と連携してひとつのサービスを設計できる「水平分業型の映像クラウドプラットフォーム」が、ユーザーにもっとも高いクオリティを提供できる方法だと考えました。
現在は、クラウドにつながる(カメラの)組込制御OSを無償で提供し、特定のメーカーや、ハードウェアに依存しない、オープンなプラットフォームづくりを進めています。
またメーカーと協業したデバイス開発も積極的に取り組んでいます。
ソニーで「ハード、ソフトともに、プロフェッショナルなものづくり」を体験してきた創業者3人だからこそ、この「三方よし」なビジネスモデルにこだわっています。
当初は、ご家庭向けの見守りサービスとして、クラウドファンディングからスタートしたSafie(セーフィー)ですが、販売開始後、ビジネスシーンでのニーズが広がります。
そこで、世界トップレベルのネットワークカメラメーカー「AXISコミュニケーションズ」のカメラに対応。
これにより、200機種以上のプロフェッショナルなカメララインナップからご利用いただけるようになりました。
例えば、防犯カメラだけではなく、ドライブレコーダーやPOSレジといったプロダクトやサービスにも活用する話がすでに進んでいます。顔認証技術や画像解析技術といった技術連携も実現させていきます。
「実際に足を運ばないと見えなかったもの」が、今すぐこの場で見える。「見えないことで不安だった気持ち」を、いつでも安心に変える。映像の力で、誰もが便利に安心できる社会を創るため、日々サービスの開発を進めています。